こんにちは。清瀬バプテスト教会の牧師の松田です。4月から教会のブログを開始しました。あと1週間でブログを始めて1ヶ月になります。毎日投稿するのは大変ですが、「あれも書きたいな」「これも書けるかも?」と考えるのが最近は楽しくなっています。

今日の写真は「ムクドリ」です。くちばしがオレンジで可愛いですね。清瀬近辺でよく見かけます。

さて、毎週土曜日は「1週間のふりかえり」という回にしていこうと思っています。1日、1日を忙しく生活していると、何かいつもやるべきことに追われて生きているような気がしないでしょうか。しかし、その1日、1日の中には、大事なことがたくさん詰め込まれていたことでしょう。

 

三度目の緊急事態宣言、そして教会は…

今週も色々なことがありましたが、昨日決定した緊急事態宣言がやはりインパクトが大きかったですね。しかも、今回は1月の時に比べて、飲食のみならず様々な領域に影響が出るものとなっています。

教会も集会のあり方についてそれぞれ悩んでいることと思います。地域も違うし、規模も違うので、それが正解ということはなく、それぞれが祈りつつ決めていかなくてはいけない問題です。

私たちの教会では今回の緊急事態宣言を受けて、「教会としても、これまでより一段階強い取り組みをしよう」ということになりました。

既に、人数制限や時間短縮、オンライン対応など気をつけて礼拝をしてきましたが、緊急事態宣言期間中は、会堂に来るのは礼拝奉仕者とオンラインに繋がれない方のみとすることにしました。その他日曜日の小グループでの活動や、平日の集会は既に完全オンライン体制なので変更なく行います。

 

「大丈夫、もう慣れているから」という思いの内側

今回で緊急事態宣言は3回目になります。「大丈夫、もう慣れているから」という感じもします。最初の時に比べれば、教会に関しては「何をすべきか」だいぶわかってきているように思います。

最初の緊急事態宣言から1年が経ち、オンラインの環境整備も進みました。感染症への対策も随分しました。オンライン対応の聖餐式も始めました。少しずつリアルな場所での制限しつつも礼拝が行えるようになり、喜びを感じ始めていたところへの三度目の緊急事態宣言です。

「大丈夫、もう慣れているから」と思う反面、やはりどこかに疲れを覚えます。「やっとここまで来たのにな」とどこか力が抜ける思いもします。そんな中で、今週祈祷会で読んだヘブル人への手紙のことばが思い起こされました。

 

心に留まる今週の聖書のことば

ヘブル人への手紙10章32節、35節

32,あなたがたは、光に照らされて後、苦難に会いながら激しい戦いに耐えた初めのころを、思い起こしなさい。

35,ですから、あなたがたの確信を投げ捨ててはなりません。それは大きな報いをもたらすものなのです。

ヘブル書は信仰生活がマンネリ化していた信徒に向かって語られた説教です。読者であるユダヤ人クリスチャンたちは、最初のうちは迫害などの危機に際して、とても勇敢に耐え忍びました。しかし、長い年月経つうちに、激しい戦いではないけれど、ジワジワと苦しむ状況の中でイエス様を信じる信仰から離れていってしまうものたちが出てきました。

そのような信徒たちに「あの最初の頃を思い出せ!」と呼びかけられています。何か今の状況と重なる思いがするのです。

もちろん、コロナの戦いは信仰への戦いというよりも、社会生活での戦いですので、完全に適用できるものではありません。それでも、やはり響き合うものを感じます。

1年前の最初の緊急事態宣言の時を思い出します。教会は集会をどうしたらいいのか悩みました。苦しみました。その中でオンラインへの道が開かれました。オンラインであっても、賛美を歌い、御言葉を聞き、祈りあえることに喜びを感じていました。

そう、あの1年前は必死でした。そして、当たり前の礼拝が当たり前ではないのだと感じて、1回1回の礼拝が緊張感をもちながら行い、かつ真剣なものだったと思い出します。牧師としても、「今こそ、御言葉を語ろう!」と力がこもっていたように思います。

そう、確かに危機の中でとどまり続け、様々な形ででも礼拝と集会を続けてきて、神様は大いなる報いを与えてくださいました。神様はそのようなコロナ禍においても、新しい方を導き、信じる方を起こしてくださいました。あの時も、主は力を与えてくださったのです。

 

「大丈夫、約束された方は真実だから」

だからこそ、少し前のこの言葉が迫ってきます。

23,約束された方は真実な方ですから、私たちは動揺しないで、しっかりと希望を告白しようではありませんか。

24,また、互いに勧め合って、愛と善行を促すように注意し合おうではありませんか。

25,ある人々のように、いっしょに集まることをやめたりしないで、かえって励まし合い、かの日が近づいているのを見て、ますますそうしようではありませんか。

三度目の緊急事態宣言ですが、動揺せず、しかし互いに注意しあって歩みたいと願わされます。今はすごく危機的な状況ではないかもしれませんが、厳しいところであることは間違いありません。互いが悪い病気にかからず、元気に歩めるように、励まし合いたいです。

この聖書のことばのように「約束された方は真実」です。私たちは完全に真実ではないけれど、イエス様は本当に真実なお方です。だから、大丈夫。根拠は私にではなく、イエス様にあります。

そして、必ず「終わり」はやってきます。だからこそ、共に主を見上げて歩みたいです。このような時だからこそ、互いへの愛と、それゆえの良いわざに励みたいです。この時もまた、振り返って主が守り支えてくださったことを覚えることができますように。